freedom-nurseのブログ

看護師30年の経験。訪問看護を経験して介護保険外の訪問看護・介護のNPO法人M.C.S AIDを起業し6年目。仕事の経験や看護業界のいろいろについて、FBでは建前投稿。ブログでは本音投稿していきます。

看護師教育で思うこと

認定看護師の出現に、若い看護師たちは資格の取得に日々努力をしている。

 

その分野を極めることも大切だと思うが。

認定看護師になりたくても、資格条件をみると

子育て中や、家庭をもっている地方の看護師には、ハードルが高く

あきらめている人も多いと思う。

 

30年看護師をしていると、次から次に新しい技術や知識が入ってくる

IT化だ診療報酬改革、治療や薬も新しいものに変化する

ちょっと臨床から離れると浦島太郎状態。

 

田舎の診療所やクリニックで高齢の医師と長く一緒にいると

新しいことを取り入れることもない。

 

そうすると、結婚退職などで総合病院などの大きな病院を辞めて、

転職してきた若い看護師から

笑われたり、うっとうしがられたり・・・。

 

若い看護師がいじめられるということはよく聞く話だが

年配看護師も、実は馬鹿にされているという現実

(年配看護師は、SNS発信はあまりしていないように思えるので、実情が見えない)

 

いじめの話はさておいて・・・

 

認定看護師制度は取りたい、勉強したいと思ったら

明らかに家庭を犠牲にしてでも勉強しないといけない。

となると、対象は

子育てが済んだ人(ご主人が理解あることが前提)か独身

 

この独身には結婚前、出産前、そして生涯独身も含まれる

ここで、私が30年看護師をしているから、言うのではないが

 

現在の看護師教育に「経験」は加味されないのか?

人とかかわる仕事だからこそ、看護技術、対応能力、コミュニケーション能力は

いくら知識を詰め込んでもできないことがある。

 

技術面には、職人技が光る。

長くこの職業についているだけの熟練技は若い人たちには負けていない。

知識ばかりが注目される昨今

看護技術の評価をぜひしてほしい。

患者様とラポールを築くには

知識でねじ伏せるのではなく、皮膚の温かみをお互いに感じることで

さらに深まるというのが、私の持論

 

岡山の第三次救急をとっている病院だが

やはり若い看護師が多い

最新の医療を提供しているのだろうけど、

入院中に術後も、肺炎でも一度も身体も拭かず、着替えもさせず

吸引(痰をとること)も、ガウンにゴーグル、手袋と

いでたちは素晴らしいものの

いざ吸引すると、全く痰は引けず。

パフォーマンスだけとしか思えない。

 

名札をみると、○○認定看護師・・・・

 

これでいいのか?

というより、将来お世話にならないといけないのか・・・

と不安とあきらめの境地。