病院と訪問看護ステーションではできないこと
病院や訪問看護ステーションでは何度も看取りは行ってきた。
最期の瞬間に同席し、死後の処置を行う。
そこまでが仕事。
保険外訪問看護をご利用の70代独居のA様
東京に住むご家族からの依頼で訪問していたが、外出中に突然急死された。
すぐの帰宅できないご家族からのご依頼で、救急搬送された病院に駆けつけ
検死されたのち、自宅に帰宅。
お葬式予定日が友引だったため、ご自宅で二日過ごされることになりました。
五家族の到着は翌日
それまで、葬儀屋さんと祭壇と布団を用意
一晩、過ごすことになったのですが・・・明け方ころより
亡くなったすぐは、まるで眠っているかのような姿だったのに
どんどん膨れてくる・・・
え?え?え?
と思ってるうちに、耳・鼻・口・眼・そして毛穴より出血
詰めている綿を交換・・・してもしても、出血は止まらない。
顔もパンパンで、生前の姿が想像できないほど。
夜が明けて納棺士さんに連絡
身体が膨れる→直前まで食事された人にみられる現象で、身体の細胞の腐敗の始まりでガスが発生しだしたとのこと
出血→やはり腐敗のために、溶血をおこし出血が始まった
熱い季節でもないのに、生命兆候がストップした途端に不敗が始まるという自然現象
こんなに早く?
ガスの発生は止めることができないが、出血はドライアイスで凍らせると止血できる
ということですが、ドライアイスを直接皮膚に付けて止血
当然のことながら、「痛くないんだ・・・」
結局、止血できないので棺桶に入れて、ガンガンにドライアイスを入れ
身体全体を凍らせることになりました。
葬儀の段階になると、こういう経過をたどるのかと初めてしりました
これも保険外看護だからこその経験
翌日、ご家族が帰宅されましたが、そのまま葬儀終了まで同席させていただきました。
A様が亡くなり3年が過ぎましたが、
いまだにお墓参りをさせていただいています。